Pa5X WEBマニュアル

スタイルのインポートとエクスポート

スタンダード MIDI ファイルをスタイルにインポート

マーカーで分けられたスタンダードMIDIファイルの準備

マーカーに分けられたスタンダードMIDIファイルをスタイルに変換することができます。

それぞれがマーカー(MIDIソングで使われるものと同じイベント)によって分けられた、コード・バリエーションとスタイル・エレメント(バリエーション1、バリエーション2、など)を含む1つのスタンダードMIDIファイルです。

インポートするスタンダードMIDIファイルは、本機のコード・バリエーションの組のように設定する必要があります。以下に規則を説明します。

スタイル・エレメント/コード・バリエーションのパラメーター

MIDIファイルをインポートするとき、CV Length、Meter、Tempo Changes、Expressionなどのパラメーターが認識されます。Program Changesは空のトラックにのみインポートされます。

  • コード・バリエーションの長さはインポートされたMIDIファイルと同じです。
  • ChordChord TableExpression、その他のスタイル・エレメントのパラメーターは、関連するStyle/Pad Editページで手動で設定する必要があります。
  • 開始テンポと各トラックの音量は、ホーム・モードで設定し、新しいスタイル/パッドに保存します。
  • 開始拍子(拍子記号)はスタイル全体に使われます。

MIDIイベント

録音できるイベントのみがインポートされます(対応MIDIデータの表に示す通りです)。一部のコントローラーは、パターンの最後にリセットされます。

ノートの長さ

ノートがコード・バリエーションの最後の小節を超える場合、小節が追加されます。(例えば、4小節パターンで4番目の小節の最後までノートが続く場合は、5番目の小節のコード・バリエーションが生成されます。

MIDIチャンネル

外部シーケンサーでコード・バリエーションをプログラムする場合、以下の表に従って、スタイル・トラックを適切なMIDIチャンネル(InとOut)を割り当ててください。

スタイル・トラック MIDIチャンネル
Bass 09
Drum 10
Percussion 11
Accompaniment 1 12
Accompaniment 2 13
Accompaniment 3 14
Accompaniment 4 15
Accompaniment 5 16

ネーミング変換

SMF内のマーカのネーミング構造は‘encvn’で、単一のコンポーネントを以下の表に示します。

コンポーネント 意味
e スタイル・エレメント(‘v’ = バリエーション、‘i’ = イントロ、‘f’ = フィル、‘e’ = エンディング、‘br’ = ブレイク)
n スタイル・エレメントの番号(バリエーションとフィルは1~4、イントロとエンディングは1~3)。ブレイクには番号がありません。
cv コード・バリエーション(‘cv’ = コード・バリエーション-これのみが選択可能)
n コード・バリエーション番号(バリエーションは1~6、他すべては1~2、ブレイクにはコード・バリエーションなし)

マーカー名に大文字は使用できません。有効な名前の例:

  • ‘i1cv2’ = Intro1 – Chord Variation 2
  • ‘v4cv3’ = Variation 4 – Chord Variation 3

無効な名前の例:

  • ‘V1cv2’、‘v1CV2’、‘intro i1cv2’、‘v1cv1 chorus’

SMF 内のコード バリエーションの順序は関係ありません。SMF 内に自由に保存できます。

以下に、Steinberg Cubase で作成されたテスト・ファイルのスクリーンショットを示します。

これは、マーカーで分けられた SMF がどのように見えるかを示す例です。実際の作業環境間が似ていることを考えると、Digital Performer、Logic Pro、Pro Tools、Studio Oneなどの他のアプリケーションとあまり違いはありません。

スタンダード MIDI ファイルをスタイルにインポートする

  1. Style Edit > Import/Export > Import SMFページを開きます。
  2. From SongパラメーターでインポートするMIDIファイルを選択します。Selectキーをタッチしてファイル・セレクターを開きます。
  3. ExecuteキーをタッチしてスタンダードMIDIファイルのインポートを実行します。

スタイルのエクスポート

スタイル全体をマーカーで分けたSMFとしてエクスポートすることができます。すなわち、それぞれがマーカー(ソング・プレイ・モードで使われるものと同じイベント)によって分けられた、すべてのコード・バリエーションとスタイル・エレメント(バリエーション1、バリエーション2、など)を含むSMFです。

  1. Style Edit > Menu > Import/Export > Export SMFページを開きます。

    (変更できない)To Songパラメーターに、自動的に作成されるスタンダードMIDIファイルの名前が表示されます。
  2. ExecuteキーをタッチしてスタンダードMIDIファイルのエクスポートを実行します。
    標準のファイル・セレクターが表示されます。対象のデバイスとディレクトリーを選択し、Saveキーをタッチします。ダイアログ・ボックスが表示されるので、名前をファイルに割り当てます。
    この操作では、選択したデバイスで、選択したスタイルまたはパッドのに含まれるMIDIデータを異なるマーカーからの各コード・バリエーションとともに含む、SMFフォーマット0(ゼロ)を作成します(前述のインポートセクションで説明したネーミング変換に基づき名付けられています)。

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