スタイルのインポートとエクスポート
スタンダード MIDI ファイルをスタイルにインポート
マーカーで分けられたスタンダードMIDIファイルの準備
マーカーに分けられたスタンダードMIDIファイルをスタイルに変換することができます。
それぞれがマーカー(MIDIソングで使われるものと同じイベント)によって分けられた、コード・バリエーションとスタイル・エレメント(バリエーション1、バリエーション2、など)を含む1つのスタンダードMIDIファイルです。
インポートするスタンダードMIDIファイルは、本機のコード・バリエーションの組のように設定する必要があります。以下に規則を説明します。
スタイル・エレメント/コード・バリエーションのパラメーター
MIDIファイルをインポートするとき、CV Length、Meter、Tempo Changes、Expressionなどのパラメーターが認識されます。Program Changesは空のトラックにのみインポートされます。
- コード・バリエーションの長さはインポートされたMIDIファイルと同じです。
- Chord、Chord Table、Expression、その他のスタイル・エレメントのパラメーターは、関連するStyle/Pad Editページで手動で設定する必要があります。
- 開始テンポと各トラックの音量は、ホーム・モードで設定し、新しいスタイル/パッドに保存します。
- 開始拍子(拍子記号)はスタイル全体に使われます。
MIDIイベント
録音できるイベントのみがインポートされます(対応MIDIデータの表に示す通りです)。一部のコントローラーは、パターンの最後にリセットされます。
ノートの長さ
ノートがコード・バリエーションの最後の小節を超える場合、小節が追加されます。(例えば、4小節パターンで4番目の小節の最後までノートが続く場合は、5番目の小節のコード・バリエーションが生成されます。
MIDIチャンネル
外部シーケンサーでコード・バリエーションをプログラムする場合、以下の表に従って、スタイル・トラックを適切なMIDIチャンネル(InとOut)を割り当ててください。
スタイル・トラック | MIDIチャンネル |
---|---|
Bass | 09 |
Drum | 10 |
Percussion | 11 |
Accompaniment 1 | 12 |
Accompaniment 2 | 13 |
Accompaniment 3 | 14 |
Accompaniment 4 | 15 |
Accompaniment 5 | 16 |
ネーミング変換
SMF内のマーカのネーミング構造は‘encvn’で、単一のコンポーネントを以下の表に示します。
コンポーネント | 意味 |
---|---|
e | スタイル・エレメント(‘v’ = バリエーション、‘i’ = イントロ、‘f’ = フィル、‘e’ = エンディング、‘br’ = ブレイク) |
n | スタイル・エレメントの番号(バリエーションとフィルは1~4、イントロとエンディングは1~3)。ブレイクには番号がありません。 |
cv | コード・バリエーション(‘cv’ = コード・バリエーション-これのみが選択可能) |
n | コード・バリエーション番号(バリエーションは1~6、他すべては1~2、ブレイクにはコード・バリエーションなし) |
マーカー名に大文字は使用できません。有効な名前の例:
- ‘i1cv2’ = Intro1 – Chord Variation 2
- ‘v4cv3’ = Variation 4 – Chord Variation 3
無効な名前の例:
- ‘V1cv2’、‘v1CV2’、‘intro i1cv2’、‘v1cv1 chorus’
SMF 内のコード バリエーションの順序は関係ありません。SMF 内に自由に保存できます。
以下に、Steinberg Cubase で作成されたテスト・ファイルのスクリーンショットを示します。
これは、マーカーで分けられた SMF がどのように見えるかを示す例です。実際の作業環境間が似ていることを考えると、Digital Performer、Logic Pro、Pro Tools、Studio Oneなどの他のアプリケーションとあまり違いはありません。
スタンダード MIDI ファイルをスタイルにインポートする
- Style Edit > Import/Export > Import SMFページを開きます。
- From SongパラメーターでインポートするMIDIファイルを選択します。Selectキーをタッチしてファイル・セレクターを開きます。
- ExecuteキーをタッチしてスタンダードMIDIファイルのインポートを実行します。
スタイルのエクスポート
スタイル全体をマーカーで分けたSMFとしてエクスポートすることができます。すなわち、それぞれがマーカー(ソング・プレイ・モードで使われるものと同じイベント)によって分けられた、すべてのコード・バリエーションとスタイル・エレメント(バリエーション1、バリエーション2、など)を含むSMFです。
- Style Edit > Menu > Import/Export > Export SMFページを開きます。
(変更できない)To Songパラメーターに、自動的に作成されるスタンダードMIDIファイルの名前が表示されます。 - ExecuteキーをタッチしてスタンダードMIDIファイルのエクスポートを実行します。
標準のファイル・セレクターが表示されます。対象のデバイスとディレクトリーを選択し、Saveキーをタッチします。ダイアログ・ボックスが表示されるので、名前をファイルに割り当てます。
この操作では、選択したデバイスで、選択したスタイルまたはパッドのに含まれるMIDIデータを異なるマーカーからの各コード・バリエーションとともに含む、SMFフォーマット0(ゼロ)を作成します(前述のインポートセクションで説明したネーミング変換に基づき名付けられています)。