ミキサー
すべての音源のミキシング
本機は強力なデジタルミキサーを内蔵しています。ここで、内部で作成されたすべてのサウンドとエフェクトは、外部オーディオ・ソースと一緒に調整、ミキシング、ルーティングができます。
ミキサー設定はそこからキーボード・セット、ソング、スタイル、パッド、またはソングブック・エントリーのいずれかに保存することができます。
レベルのメータリング
ボリュームの値を確認する
スライダーを動かしたら、ストリップ・ディスプレイで、またはスライダーの下のディスプレイでボリュームの値を確認します。ストリップ・ディスプレイにはスライダーとキーの表記に戻るまでの短時間しか表示されません。
ボリューム | 意味 |
---|---|
0 … 127 | 無音から最大音量までのボリュームの値 |
どのサウンドが演奏されているかを確認する
各ページの一番下にあるインジケーターで、どのサウンドが演奏されているかがわかります。
これでオーディオ信号源がわかります。ミキシング時に、各チャンネルをミュートまたはソロ演奏して、それぞれのサウンドが全体的なミックスにどのように寄与しているかを見ることができます。
色 | SOUND |
---|---|
緑 | キーボードまたはパッド |
オレンジ | PLAYER 1からのスタイルまたはソング |
青 | PLAYER 2からのスタイルまたはソング |
オーディオ・レベルのメータリング
Mixer/FXエディット・セクションでは、常にディスプレイ下部右側にステレオ・レベル・メーターが表示されています。
音量とEQレベルを調整をしている間、またはエフェクトの内部レベルを調整している間は常に見ていて下さい。バーの色は過剰負荷と最終オーディオ出力の歪みのリスクについて警告します。
色 | 意味 |
---|---|
緑 | オーディオ・レベルは良好です。 |
黄 | オーディオ・レベルは良好ですが、最大値に近いです。チャンネル・ボリュームやエフェクトの内蔵ボリュームのレベルを上げる際は注意してください。 |
赤 | オーディオ出力が過剰です。短いピークでこれが時々起こる場合(打楽器など)は、問題ありません。赤の状態が長く続く場合は、チャンネル・ボリュームを下げるか、EQバンドまたはエフェクト・レベルを調整します。 |
コントロール・パネルで音量を調整する
- CONTROLセクションのモード・キーで調整するサウンドのグループを選択します。初期設定では、オーディオ入力、ボイス・エフェクト、全体的なサウンド・グループを1つのスライダーで調整できるMAINグループが選択されています。これらは本機のメイン・オーディオ・ソースです。
- スタイルまたはMIDIソングのサウンドを個別に調整する場合は、CONTROLセクションのSTYLE/SONGモード・キーを押します。
- もう一度STYLE /SONGキーを押してソング・トラック1~8とソング・トラック9~16を周回させます。
- どの機能がどのスライダーやキーに割り当てられているかは、スライダーの下のストリップ・ディスプレイで確認できます。左のVIEWキーを押してスライダーとキーを切り替えます。
- スライダーを使って音量を調整します。
ボリューム 意味 0 … 127 MIDI値の音量レベル
ホーム・ページで音量を調整する
Home > Controlペインからのミキシング
HomeページのControlペインにはミキシング・コントロールがまとまっています。ここで、素早くサウンドの音量を調整したりミュート/ミュート解除したりすることができます。
- Home > Controlペインへ移動します。初期設定では、オーディオ入力、ボイス・エフェクト、全体的なサウンド・グループを1つのスライダーで調整できるMAINグループに設定されています。
- スタイルまたはMIDIソングのサウンドを個別に調整する場合は、STYLE/SONGモード・キーをタッチします。
- MIDIソングをエディットしている場合は、Song 1-8/9-16モード・キーにタッチしてソング・トラック1~8とソング・トラック9~16を周回させます。
- どの機能がどのスライダーやキーに割り当てられているかは、スライダーの下の表記で確認できます。
- バーチャル・スライダーを使って音量を調整します。
ボリューム 意味 0 … 127 MIDI値の音量レベル
Home > Mixerペインからのミキシング
各サウンドの音量とパンを個別に調整するには、Mixerペインを切り替えます。
- Home > Mixerペインへ移動します。
- トラックの隣にあるTRACK SELECTキーをタッチして、8つのトラックからなる別のグループに切り替えることができます。現在どのエレメント(キーボード・サウンド、パッド、スタイル、ソング)を使用しているかによって表示される内容が変わります。
ミキサー/FXページからのミキシング
Mixer/FXエディット・セクションは本機内蔵のデジタル・ミキサーになります。
- Home > Menu > Mixer/FX > Mainページを開きます。Style/Song Edit > Menuからもこのセクションにアクセスできます。
Home > Mixerペインのミキサー ( )キーにタッチして、このページへジャンプすることができます。
- TRACK SELECTキーにタッチしてキーボードとパッドのサウンドを切り替え、そしてスタイルとMIDIソングを切り替えます。
- バーチャル・スライダーを使って音量を調整します。
- 横スライダーでパン(ステレオ・フィールドにおけるサウンドの位置を示す「パノラマ」の略)を調整します。
パン 意味 L-64 … L-1 左ステレオ・チャンネル C 00 センター R+1 … R+63 右ステレオ・チャンネル
サウンドのソロ演奏とミュート
サウンドをソロ演奏またはミュートすることができます。ソロ演奏はサウンドを個別に確認する際に便利です。ミュートはミックスからサウンドを除き、最終エフェクトの確認やライブ演奏者と入れ替える際に使うことができます。
コントロール・パネルからのミュート
- CONTROLセクションのモード・キーで調整するサウンドのグループを選択します。初期設定では、MAINグループに設定されています。ここでオーディオ入力とボイス・エフェクトをミュートすることができますが、内蔵サウンドは消せません。
- スタイルまたはMIDIソングのサウンドをミュートする場合は、CONTROLセクションのSTYLE/SONGモード・キーを押します。
- もう一度STYLE /SONGキーを押してソング・トラック1~8とソング・トラック9~16を周回させます。
- どの機能がどのスライダーやキーに割り当てられているかは、スライダーの下のストリップ・ディスプレイで確認できます。VIEWキーを押してスライダーとキーを切り替えます。
- キーを使って対象のトラックのサウンドをミュート/ミュート解除します。
Home > Controlペインからのミュート
- Home > Controlペインへ移動します。初期設定では、Mainグループに設定されていて、このモードにはサウンド・ミュート・コントロールがありません。
- スタイルまたはMIDIソングのサウンドを調整する場合は、STYLE/SONGモード・キーをタッチします。
- MIDIソングをエディットしている場合は、Song 1-8/9-16モード・キーにタッチしてソング・トラック1~8とソング・トラック9~16を周回させます。
- どの機能がどのスライダーやキーに割り当てられているかは、スライダーの下の表記で確認できます。
- バーチャル・キーを使って対象のトラックのサウンドをミュート/ミュート解除します。
Home > Mixerペインからのソロ演奏とミュート
- Home > Mixerペインへ移動します。
- トラックの隣にあるTRACK SELECTキーをタッチして、8つのトラックからなる別のグループに切り替えることができます。現在どのエレメント(キーボード・サウンド、パッド、スタイル、ソング)を使用しているかによって表示される内容が変わります。
- Mute ( M )とSolo ( S )キーで対象のサウンドをミュートまたはソロ演奏します。
ミキサー/FXセクションからのソロ演奏とミュート
- Home > Menu > Mixer/FX > Mainページを開きます。Home > Mixerペインのミキサー ( )キーにタッチして、このページを開くことができます。
Style/Song Edit > Menuからもこのセクションにアクセスできます。
- TRACK SELECTキーにタッチしてキーボードとパッドのサウンドを切り替え、そしてスタイルとMIDIソングを切り替えます。
- Mute ( M )とSolo ( S )キーで対象のサウンドをミュートまたはソロ演奏します。
サウンドの表示と選択
Home > MixerペインとMixer/FX > Mainページでもキーボード、パッド、スタイル、MIDIソングのサウンドを選択することができます。
- Mixerページを開きます。
- Home > Mixerペイン
- Home > Menu > Mixer/FX > MainページHome > Mixerペインのミキサー ( )
キーにタッチすることでも、このページを開くことができます。Style/Song Edit > MenuからもこのMixerページにアクセスできます。
- TRACK SELECTキーにタッチしてキーボードとパッドのサウンドを切り替え、そしてスタイルとMIDIソングを切り替えます。
- 入れ替えるサウンド名をタッチして別のサウンドを選びます。
サウンド名の下に、対象のMIDI Program Change combo(Bank Select MSB、Banck Select LSB、Program Change)があります。
サウンドのイコライザー調整
本機にはミキサー・チャンネルごとに3バンド・イコライザー(EQ)を内蔵しています。サウンドごとに別々のイコライザー調整が行えます。
イコライザーは音を整える強力なツールです。過剰なブーストはオーディオ出力に負荷がかかり音が歪む恐れがあるため、やりすぎないように注意してください。ミックスによって
別の音を作り出すために、時には、増幅せずに減衰した方が良い場合もあります。
イコライザーのゲイン調整
- Home > Menu > Mixer/FX > EQページを開きます。Style/Song Edit > Menuからもこのセクションにアクセスできます。
- EQ Gainノブを画面上に保持したまま、目的のレベルまで動かします。
別の方法として、DIALまたはUP/DOWNコントロールで選択したノブの値を変更することもできます。
EQ Gain 意味 HF (High Frequency) -18 … +18dB 高域のゲインを調整します。シェルビング・タイプのイコライザーです。 MF (Middle Frequency) -18 … +18dB 中域のゲインを調整します。ピーキング・タイプのイコライザーです。 LF (Low Frequency) -18 … +18dB 低域のゲインを調整します。シェルビング・タイプのイコライザーです。
イコライザーをオン、またはオフにする
それぞれのチャンネルのEQのオン、オフを切り替えることができます。エディット中にエフェクトを確認する際に便利です。
- Home > Menu > Mixer/FX > EQページを開きます。Style/Song Edit > Menuからもこのセクションにアクセスできます。
- EQの一番上のOn/Offキーで、チャンネルEQのオン、オフ切り替えをします。
EQ入力感度の調整
極端なイコライザー・ゲイン設定をすると内部のオーディオ・パスに大きな負荷がかかり、そのために音が歪んでしまうことがあります。けれども、過剰負荷を避けるために入力をトリムすることができます。
- Home > Menu > Mixer/FX > EQページを開きます。Style/Song Edit > Menuからもこのセクションにアクセスできます。
- ギア ( )キーをタッチしてEQ Controlsダイアログ・ボックスを表示します。
- Trimノブでイコライザーに入る信号レベルを減衰します。
Input Trim 意味 0 … 99 減衰値 - 終わったらEXITキーを押してダイアログ・ボックスを閉じます。
イコライザーのリセット
EQの設定をリセットしてフラットな状態にすることができます。
- Home > Menu > Mixer/FX > EQページを開きます。Style/Song Edit > Menuからもこのセクションにアクセスできます。
- ギア ( )キーをタッチしてEQ Controlsダイアログ・ボックスを表示します。
- 下記の通り、現在のトラックのEQ、またはトラックのグループのすべてのEQをリセットします。
- 終わったらEXITキーを押してダイアログ・ボックスを閉じます。
選択したトラックのEQ設定をリセットする
- Current Track Resetキーをタッチします。
トラック・グループのEQ設定をリセットする
- KbdSet/Pad/Style/Song TracksでResetキーをタッチします。