ソングブックとタブレットまたはPCとの連携
MIDIを使ってソングブック・エントリーを選択する
ソングブック・エントリーは外部機器を使ってMIDI経由でMIDIメッセージを受信して選択することができます。また、ソングブック・エントリーを選択するとMIDI経由でMIDIメッセージを送信することができます。これは、本機とデジタル楽譜リーダー(タブレット用の専用アプリなど)を同期させたい場合に便利です。
本機とタブレットを連携して使用する場合は、タブレットでもアプリを設定する必要があります。詳細はアプリのユーザー・マニュアルを参照してください。MIDIプリセットを基本設定として、ソフトウェアに合わせてパラメータを変更してください。
タブレットMIDIプリセットの選択
タブレットMIDIプリセットはMIDIチャンネル#16の設定で、ソングブック・エントリーの選択時にMIDIメッセージを送信したり、エントリーを選択するためのMIDIメッセージを外部機器から受信したりすることができます。
- Settings > Menu > MIDI > General ControlsページでTablet MIDI Presetを選択します。
既存のMIDIプリセットを編集する
ソングブック・エントリーを選択するための独自のMIDIプリセットをプログラムまたはエディットすることができます。ソングブック・エントリーを選択したり、それらを選択するMIDIメッセージを送受信したりするために必要となるコントロール・チャンネルとして、特別なMIDIチャンネルを使用します。
コントロール・チャンネルを設定する
- Settings > Menu > MIDI > General ControlsページでソングブックのエントリーをMIDI経由でコントロールするMIDIプリセットを選択します。
- Settings > Menu > MIDI > Midi In Channelページでコントロール・チャンネルにMIDIチャンネルの1つ(通常最も番号の大きいもの、例えば16)を割り当てます。
- Settings > Menu > MIDI > Midi Out Channelページコントロール・チャンネルにMIDIチャンネルの1つ(通常MIDI INと同じ)を割り当てます。
- Settings > Menu > MIDI > Filtersページで、必要ない種類のデータがフィルタリングされていることを確認します。
- 割り当てが完了したら、ページ・メニュー ( )でSave Midi Presetコマンドを選択し、新規または現在のMIDIプリセットとしてこの設定を保存します。
MIDIを使ったソングブック・エントリーの選択
このときに本機は、特殊なコントロール・チャンネルでNRPNコントロール・チェンジ・メッセージ#99(MSB、値2)と、その直後に#98(LSB、値64)を初期化メッセージとして受信する必要があります。この初期化メッセージは、別のソングブック・エントリーを選択する前に、同じMIDIチャンネルで他のNRPNコントロールを送信しない限り、最初に一度だけ送信すれば十分です。
これには2つのコントロール・チェンジ・メッセージを使用します。1つはCC#06(データ・エントリーMSB)で千と百の位の値を、CC#38(データ・エントリーLSB)で十と一の位の値をそれぞれ受け持ちます。この場合、データ・エントリーの値の範囲はコントロール・チェンジの標準的な0〜127ではなく、0〜99となります。
以下は一般的ないくつかの例です。
- ソングブックのエントリー#77を選択する場合、次のメッセージを送信します。
- ソングブックのエントリー#100を選択する場合、次のメッセージを送信します。
- ソングブックのエントリー#2563を選択する場合、次のメッセージを送信します。
ソングブック・エントリー選択時にMIDIメッセージを送信
MIDI出力チャンネルの1つにControlを割り当てると、ソングブック・エントリーを選択したときに、MIDIメッセージを送信します。(前のセクションで説明した通り)以下のメッセージが送信されます。
- 初期化メッセージとして、CC#99(MSB、値2)と、その直後にCC#98(LSB、値64)が送信されます。
- 選択メッセージは、千および百の位向けにCC#06(データ・エントリーMSB)、十および一の位向けにCC#38(データ・エントリーLSB)という2つのコントロール・チェンジ・メッセージで構成されます。この場合、データ・エントリーの値の範囲はコントロール・チェンジの標準的な0〜127ではなく、0〜99となります。